漆喰壁石膏ボード張りのポイント①『材料選定』
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漆喰や珪藻土の内装塗り壁において、とても重要な下地作り。
中でも石膏ボードの張り方次第では、仕上げ材に影響が出る事があります。今回は漆喰壁における石膏ボード張りの施工ポイントを解説していきます。
幾つかポイントがあるので、一つずつフォーカスしていきたいと思います。①材料選定
塗り壁の施工後に悩まされる症状で特に多いのは石膏ボードなどの内装面材の
ジョイント部のクラック(ひび割れ)ではないでしょうか?日本は地震大国ですし、多少なりとも構造材の伸縮等もありますので完全に
動かない下地作りは難しいですが、材料選定に拘る事でクラックの抑制は可能です。選定ポイント
①石膏ボード3×8版(910×2420 mm)を使用する
②12.5mm厚を使用する
③ベベルエッジを使用する塗り壁下地の場合は、一般的に良く使われている3×6版ではなく、3×8版をお勧めします。
理由は単純に目地(ジョイント部)の量が減るからです。3×6版の場合、天井まで一枚で張り上げられない為、必ず横目地が出ます。
従って横目地部分に木下地を入れる必要があり、且つ目地処理も必要となるので3×8版よりも手間が掛かります。石膏ボードのサイズ違いによる目地量の差
いかがでしょうか。
明らかに3×8版を使用したほうが目地量が少ないのがお分かりかと思います。材料の選定に一定の基準を設ける事で、クラックなどの特性を抑える事ができます。
施工後のリカバリーは時間とコストが掛かる為、極力避けたいものです。弊社は塗り壁のメーカーとして、美しい仕上がりを求め日々研鑽を重ねてまいります。
次回は漆喰壁石膏ボード張りのポイント②『石膏ボードの張り方』をご案内致します。
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外渉課 荒木恵
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