強アルカリ性によるメリット4点
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EM漆喰の主成分は群馬県葛生産の消石灰を使用しています。
消石灰は水溶性で、水で溶かすと強アルカリを示します。
強アルカリはpH12以上となり、
以前に鳥インフルエンザの対策として
消石灰を使用していたことがあります。
EM漆喰はもちろん強アルカリ性を示します。
この強アルカリによるメリットを4つご紹介します。
①抗菌
まずは「抗菌」効果です。
微生物が生育する為には、
栄養分・水分(湿度)・温度・pH・酸素などについて.
特定の環境条件が必要です。
どの要素かが欠けていると増殖しにくい性質があります。
菌類は自分で増殖することができるので、
上記の条件を整わせないことが重要です。
pHが高く強アルカリであれば菌類が自己増殖することを
防いでくれます。
抗菌は防カビとも言えますので、カビの成長を抑える
カビを発生させないことも、EM漆喰は得意としています。
例)
カビ・酵母 → アルカリ生育限界値pH8.5
一般細菌 → アルカリ生育限界値pH8~9
大腸菌 → アルカリ生育限界値pH9
②抗ウイルス
次に「抗ウイルス」効果です。
ウイルスは菌類と違って自己増殖はできません。
生き物に移り住んでいくことによって
増殖していきます。
新型コロナウイルスも人から人へうつることで
増殖していくという強者なので、対策が難しいわけです。
ウイルスを含んだ飛沫が乾燥し
エアロゾルとなることで空気中に浮遊することがあります。
そこでEM漆喰に触れることがあれば
ウイルスを強アルカリで不活化させることができます。
消石灰がウイルスの不活化に役立っていることは
実証されてきています。
③防虫
アルカリが強いため虫が棲みつくことも難しくなります。
一時的に付着することはあっても、
虫が棲みつくことはできないでしょう。
④消臭
これは直接的な効果ではなく副次的な効果です。
抗菌効果と調湿効果があるため
臭いの元を吸着分解してくれるというものです。
また、臭いのもととなるものが酸性であることも多く
アルカリによって消臭分解してくれる効果が期待できます。
リフォームであれば消臭効果は非常にありがたい機能ですね。
ということで強アルカリであるが故のメリットをご紹介しました。
古くから日本では土蔵に漆喰を使用してきました。
上記のような効果があるから
先人たちも採り入れてきたということですね。
特に日本は多湿ですから、菌類には環境が整ってしまいがち。
なぜ古くから漆喰が存在するのかを考えれば
日本の気候や風土に見合っているからといえるでしょう。
先人の知恵を活用して日本の風土に合った
漆喰を検討してみてください。
ちなみに、乾いたEM漆喰の表面は中性なので、
触れてもアルカリが付着するということはないので
ご安心ください。
EM漆喰の商品はこちらから
https://em-shikkui.jp/products/list.html
建材事業部 フセヒロシ
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