EM漆喰まとめ【漆喰とは?】③
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投稿日:2015年01月31日 投稿者:建材事業部
カテゴリー:雑記
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こんにちは!
開発課 本山です。漆喰の歴史の続きです↓
●日本の漆喰の歴史
日本では最も古くには千葉の縄文時代後期(約4,000年前)の住居跡から
漆喰が出土していますが、これらは原始的な漆喰(ほぼ石灰)であり、なおかつ
この他に例がなく、これら独自の漆喰文化は後世に伝えられなかったようで、
現代の漆喰との繋がりは薄いと考えられています。その後時代が下り、大和朝廷が中国に使者を送り、文化を学ぶ中で
大陸の漆喰の技術も伝来したと見られます。
飛鳥時代末期(7世紀後半~8世紀初頭)には現代まで伝わる伝統的な漆喰の製造技術や
左官技法は確立していたと考えられ、奈良県明日香村の高松塚古墳では、
かの有名な壁画とともに、石の上に厚さ約5mmの漆喰を塗ったものが発見されました。中世では、清浄感を必要とする神社仏閣、耐火性や堅牢性・耐候性が求められた
豪商の蔵などに、漆喰の白壁が好んで使用されました。
室町時代末期になると戦時の攻防に備えた城郭が多く建築され、
これら優れた性能を持つ漆喰仕上げの土壁が多用されました。
代表的なものでは、壮麗な天守閣と美しい白壁の姫路城が世界的にも有名です。
↑姫路城天守閣。別名「白鷺城」とも呼ばれるほど白く美しい外壁で有名。
まさしく日本人が想像するお城の典型、ザ・お城ですね!近代の西洋建築においても、東京駅や首相官邸、迎賓館などの主要な建築物に、
漆喰は採用され続けました。戦後、いわゆる新建材の普及とともに漆喰は住宅ではあまり使われなくなりましたが、
最近ではその効果や性能、有害化学物質を含まない点など、漆喰の有用性が
見直され始めています。次回はいよいよ『EM漆喰』の良さについてまとめていきますっ!
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