# EM漆喰下地別施工手順
# EM漆喰施工手順 1.新規の石膏ボード(コテ塗り)
施工面:新規の石膏ボード
- 1.下地処理
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- 石膏ボードがビスで充分固定されていることを確認します。
- 石膏ボードのジョイント部を、EMPでパテ埋めします。(目地埋め)
※他に下地に大きな欠けや穴がある箇所についても同様に、パテ埋めしておきます。 - 目地埋めしたパテが乾燥後、その上からファイバーテープ(寒冷紗)を張ります。
クラックが起きやすい箇所の為、出隅・入隅部分においてもファイバーテープを張ります。
※ファイバーテープ下に空気が残らないように注意しましょう。 - EMPをファイバーテープを隠すように幅広に扱(しご)き塗りします。
※ファイバー上やビス頭埋め用、その他EM漆喰の直接下地となる箇所のパテ材に関しては、ひび割れや色むらなどの原因となる場合がありますので、EMPを使用してください。
- 2.中塗り
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- マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
- EMTを1.0mm の厚さで全面にコテ塗りします。
※この中塗りで、下地を完全にフラット(平ら)な面にしておきます。 - マスキングテープを剥がします。
- 3.仕上げ
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- マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.5~2.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
- 中塗りしたEMTが完全に乾燥(1日程度)したのを確認したら、EM漆喰を一度しごき塗りし、追っかけで約1.5~2.0mm の厚み(EMTが出ない程度)に仕上げます。
※EMTが乾燥後、コテベラまたはパテベラで表面の細かいバリ(突起)を削っておきます。 - 水が引かない内(10分以内が適当)に早めにパターン付けをします。
- 出隅・入隅も水引き前に仕上げます。
※出隅・入隅は、パターン付けの前に先に面引きをしておくと、よりきれいに仕上がります。 - 広い面を塗る場合は、一人が材料の地付け塗りをしながら、もう一人が追いかけでパターンを付けて仕上げていくと効率的です。
- 基本的に入隅から入隅までは、一連の作業の中で一気に仕上げるようにしてください。
※同一面での地付けの塗り継ぎは、ある程度(上からパターンを付ける作業時間の程度)なら間隔を空けることは許容できますが、一定範囲の地付けとパターン付けはできるだけ間を空けずに施工することが望ましいです。 - チリ周りの処理は、面単位での施工が終わるごとに養生テープを剥がしてチリ押さえをしてください。
※チリ周りは水引きが早いので早めに処理をするようにしてください。
- その他注意点
- 水が引いた後に重ね塗りをすると色ムラの原因になります。
# EM漆喰施工手順 2.コンクリート及びモルタル面(アク無し)(コテ塗り)
施工面:コンクリートおよびモルタル面(アク無し)
- 1.下地処理
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- コンクリートおよびモルタル面に、レイタンス・不陸・クラックなどがないことを確認します。
- レイタンス・不陸・クラックがある場合は、予め処理を行います。
レイタンス:除去してください。
不陸・クラック:市販の補修材で調整してください。
- 2.中塗り
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- マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
- 下地の表面がドライアウトしている場合や、気温が高い夏季は、EMTを施工する前に、EMS(5倍液)を塗布してください。
- EMTを1.0mm の厚さで全面にコテ塗りします。
※この中塗りで、下地を完全にフラット(平ら)な面にしておきます。
※中塗りのあとは、シートなどで風および直射日光が当たらないように保護してください。硬化不良(ドライアウト)を起こす可能性があります。 - マスキングテープを剥がします。
- 3.仕上げ
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- マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.5~2.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
- 中塗りしたEMTが完全に乾燥(1日程度)したのを確認したら、EM漆喰を一度しごき塗りし、追っかけで約1.5~2.0mm の厚み(EMTが出ない程度)に仕上げます。
※EMTが乾燥後、コテベラまたはパテベラで表面の細かいバリ(突起)を削っておきます。 - 水が引かない内(10分以内が適当)に早めにパターン付けをします。
- 出隅・入隅も水引き前に仕上げます。
※出隅・入隅は、パターン付けの前に先に面引きをしておくと、よりきれいに仕上がります。 - 広い面を塗る場合は、一人が材料の地付け塗りをしながら、もう一人が追いかけでパターンを付けて仕上げていくと効率的です。
- 基本的に入隅から入隅までは、一連の作業の中で一気に仕上げるようにしてください。
※同一面での地付けの塗り継ぎは、ある程度(上からパターンを付ける作業時間の程度)なら間隔を空けることは許容できますが、一定範囲の地付けとパターン付けはできるだけ間を空けずに施工することが望ましいです。 - チリ周りの処理は、面単位での施工が終わるごとに養生テープを剥がしてチリ押さえをしてください。
※チリ周りは水引きが早いので早めに処理をするようにしてください。
- その他注意点
- 水が引いた後に重ね塗りをすると色ムラの原因になります。
# EM漆喰施工手順 3.コンクリート及びモルタル面(アク有り)(コテ塗り)
施工面:コンクリートおよびモルタル面(アク有り)
- 1.下地処理
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- コンクリートおよびモルタル面に、レイタンス・不陸・クラックなどがないことを確認します。
- レイタンス・不陸・クラックがある場合は、予め処理を行います。
レイタンス:除去してください。
不陸・クラック:市販の補修材で調整してください。
- 2.中塗り
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- マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
- ハイポリックシーラーを全面にムラなく塗り込み、乾燥させます。
- EMAを1.0mm の厚さで全面にコテ塗りします。
※この中塗りで、下地を完全にフラット(平ら)な面にしておきます。 - マスキングテープを剥がします。
- 3.仕上げ
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- マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.5~2.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
- 中塗りしたEMAが完全に乾燥(中1日程度)したのを確認したら、EM漆喰を一度しごき塗りし、追っかけで約1.5~2.0mm の厚み(EMAが出ない程度)に仕上げます。
※EMAが乾燥後、コテベラまたはパテベラで表面の細かいバリ(突起)を削っておきます。 - 水が引かない内(10分以内が適当)に早めにパターン付けをします。
- 出隅・入隅も水引き前に仕上げます。
※出隅・入隅は、パターン付けの前に先に面引きをしておくと、よりきれいに仕上がります。 - 広い面を塗る場合は、一人が材料の地付け塗りをしながら、もう一人が追いかけでパターンを付けて仕上げていくと効率的です。
- 基本的に入隅から入隅までは、一連の作業の中で一気に仕上げるようにしてください。
※同一面での地付けの塗り継ぎは、ある程度(上からパターンを付ける作業時間の程度)なら間隔を空けることは許容できますが、一定範囲の地付けとパターン付けはできるだけ間を空けずに施工することが望ましいです。 - チリ周りの処理は、面単位での施工が終わるごとに養生テープを剥がしてチリ押さえをしてください。
※チリ周りは水引きが早いので早めに処理をするようにしてください。
- その他注意点
- 水が引いた後に重ね塗りをすると色ムラの原因になります。
# EM漆喰施工手順 4.既存の漆喰面(補修)(コテ塗り)
施工面:既存の漆喰面(補修)
※GL工法で施工した石膏ボードの場合、目地の亀裂発生が避けられないのでおすすめしておりません。
※GL工法で施工した石膏ボードの場合、目地の亀裂発生が避けられないのでおすすめしておりません。
- 1.下地処理
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- 既存の漆喰面の強度や、はがれが浮きがないかを確認してください。
※はがれや浮きがある場合は、その箇所をはがしてパテ処理してください。表面にほこりが付いている場合は、刷毛やブラシで落とすか、洗浄します。
※洗浄方法:消しゴムまたは400 番のサンドペーパーで汚れを落としてください。油汚れは、薄めた中性洗剤にて洗浄してください。 - 不陸がある場合は、予め補修用のパテ材で調整してください。
クラックについては、ファイバーテープとEMPで補修してください。 - EMS(3倍液)を全面にムラなく塗り込み、乾燥させます。
- 既存の漆喰面の強度や、はがれが浮きがないかを確認してください。
- 2.仕上げ
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- マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.5~2.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
- EMS(3倍液)が完全に乾燥(1日程度)したのを確認したら、EM漆喰を一度しごき塗りし、追っかけで約1.5~2.0mm の厚みに仕上げます。
- 水が引かない内(10分以内が適当)に早めにパターン付けをします。
- 出隅・入隅も水引き前に仕上げます。
※出隅・入隅は、パターン付けの前に先に面引きをしておくと、よりきれいに仕上がります。 - 広い面を塗る場合は、一人が材料の地付け塗りをしながら、もう一人が追いかけでパターンを付けて仕上げていくと効率的です。
- 基本的に入隅から入隅までは、一連の作業の中で一気に仕上げるようにしてください。
※同一面での地付けの塗り継ぎは、ある程度(上からパターンを付ける作業時間の程度)なら間隔を空けることは許容できますが、一定範囲の地付けとパターン付けはできるだけ間を空けずに施工することが望ましいです。 - チリ周りの処理は、面単位での施工が終わるごとに養生テープを剥がしてチリ押さえをしてください。
※チリ周りは水引きが早いので早めに処理をするようにしてください。
- その他注意点
- 水が引いた後に重ね塗りをすると色ムラの原因になります。
# EM漆喰施工手順 5.古壁(繊維壁・古壁・土壁・京壁・じゅらく壁・砂壁)(コテ塗り)
施工面:古壁(繊維壁・古壁・土壁・京壁・じゅらく壁・砂壁)
- 1.下地処理
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- 既存の古壁の強度や、はがれが浮きがないかを確認してください。はがせる所は極力はがしてください。
- ハイポリックシーラーを全面にムラなく塗り込み、土壁面を固めます。
- 2.中塗り
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- マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
- EMAを1.0mm の厚さで全面にコテ塗りします。
※この中塗りで、下地を完全にフラット(平ら)な面にしておきます。 - マスキングテープを剥がします。
- 3.仕上げ
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- マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.5~2.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
- 中塗りしたEMAが完全に乾燥(1日程度)したのを確認したら、EM漆喰を一度しごき塗りし、追っかけで約1.5~2.0mm の厚み(EMAが出ない程度)に仕上げます。
※EMAが乾燥後、コテベラまたはパテベラで表面の細かいバリ(突起)を削っておきます。 - 水が引かない内(10分以内が適当)に早めにパターン付けをします。
- 出隅・入隅も水引き前に仕上げます。
※出隅・入隅は、パターン付けの前に先に面引きをしておくと、よりきれいに仕上がります。 - 広い面を塗る場合は、一人が材料の地付け塗りをしながら、もう一人が追いかけでパターンを付けて仕上げていくと効率的です。
- 基本的に入隅から入隅までは、一連の作業の中で一気に仕上げるようにしてください。
※同一面での地付けの塗り継ぎは、ある程度(上からパターンを付ける作業時間の程度)なら間隔を空けることは許容できますが、一定範囲の地付けとパターン付けはできるだけ間を空けずに施工することが望ましいです。 - チリ周りの処理は、面単位での施工が終わるごとに養生テープを剥がしてチリ押さえをしてください。
※チリ周りは水引きが早いので早めに処理をするようにしてください。
- その他注意点
- 水が引いた後に重ね塗りをすると色ムラの原因になります。
# EM漆喰施工手順 6.ビニールクロス下地(コテ塗り)
施工面:ビニールクロス下地(※施工前の注意事項を確認してください)
- 施工前の注意事項
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以下に該当する、または準ずる場合は、「7.LBS施工」を施工手順としてください。
- 撥水や耐水加工、機能性(消臭や汚れ防止)を有するビニールクロスは、表面加工により、付着強度の観点から経年で剥がれる恐れがあります。
- ビニールクロスが大きく剥がれている、カビの繁殖がひどい場合は、再発の恐れがあります。
- 1.下地処理
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- ビニールクロスの強度や、はがれが浮きがないかを確認してください。
※はがれや浮きがある場合は、その箇所をはがしてパテ処理してください。 - 表面にほこりや汚れが付いている場合は、固く絞った雑巾や、市販のクリーナーで落とします。
クロスのはがれているところは、市販のボンドで接着もしくはステープル留めにて処理してください。
※クロスはがれがひどい箇所は、部分的にはがしてパテ処理してください。
- ビニールクロスの強度や、はがれが浮きがないかを確認してください。
- 2.中塗り
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- マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
- ハイポリックシーラーを全面にムラなく塗り込み、乾燥させます。
- EMAを1.0mm の厚さで全面にコテ塗りします。
※この中塗りで、下地を完全にフラット(平ら)な面にしておきます。 - マスキングテープを剥がします。
- 3.仕上げ
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- マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.5~2.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
- 中塗りしEMAが完全に乾燥(中1日程度)したのを確認したら、EM漆喰を一度しごき塗りし、追っかけで約1.5~2.0mm の厚み(EMAが出ない程度)に仕上げます。
※EMAが乾燥後、コテベラまたはパテベラで表面の細かいバリ(突起)を削っておきます。 - 水が引かない内(10分以内が適当)に早めにパターン付けをします。
- 出隅・入隅も水引き前に仕上げます。
※出隅・入隅は、パターン付けの前に先に面引きをしておくと、よりきれいに仕上がります。 - 広い面を塗る場合は、一人が材料の地付け塗りをしながら、もう一人が追いかけでパターンを付けて仕上げていくと効率的です。
- 基本的に入隅から入隅までは、一連の作業の中で一気に仕上げるようにしてください。
※同一面での地付けの塗り継ぎは、ある程度(上からパターンを付ける作業時間の程度)なら間隔を空けることは許容できますが、一定範囲の地付けとパターン付けはできるだけ間を空けずに施工することが望ましいです。 - チリ周りの処理は、面単位での施工が終わるごとに養生テープを剥がしてチリ押さえをしてください。
※チリ周りは水引きが早いので早めに処理をするようにしてください。
- その他注意点
- 水が引いた後に重ね塗りをすると色ムラの原因になります。
# EM漆喰施工手順 7.LBS施工(コテ塗り)
既存下地面:既存の紙クロス面(下地合板・石膏ボードその他)・砂壁・土壁など
- 1.下地処理
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- 下地の紙クロス・土壁などをきれいに剥がします。
※必要に応じて市販の剥離材を使うときれいに剥がしやすくなります。
※裏紙などもきれいに剥がしてください。 - 石膏ボードなどの継ぎ目の部分には、パテ処理を施してください。
また、パテが完全に乾いた後、パテ用ペーパーで平滑にしてください。
ビス止め部分もパテ処理を施してください。
※必要に応じて下塗りと仕上げの2回パテ処理をしてください
※LBSの下地に使用されるパテ材に関しては、市販のパテ材で施工上の問題はありません。市販のパテ材に関しましては、成分をご確認頂き、アレルギーの有無など、施工者と施主様にてご相談の上、選定してください。
※湿気の多いモルタル下地や木下地(合板等)の場合は、カビやアクが生じる場合があります。アク止めなどの下地処理をしたうえ、LBSを貼ってください。
※下地が異なる取り合いは、必ずグラスファイバーテープを入れてください。混合した時はジョイントが動きやすいので、ジョイント部は全てグラスファイバーテープを入れてパテ処理してください。
- 下地の紙クロス・土壁などをきれいに剥がします。
- 2.LBS施工(LBSの施工に関しては、LBSの専用施工要領書も合わせてご確認ください)
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- LBSには、(A)ザラザラ面と(B)ツルツル面があり、コテ仕上げの場合は、(A)面を表(仕上げ面)として貼ってください。
※塗り壁の下地としてお使いいただく場合は、温度差による水引きの違いを考慮し、季節による貼り分けを推奨致します。
・11月下旬~4月上旬の冬場:(A)面を表(仕上げ面)
・7月上旬~9月下旬の夏場:(B)面を表(仕上げ面)
- 入隅部
・壁と壁の入隅部及び、壁と天井の入隅部では、LBSの貼り回しをしないで、カットしてご使用ください。めくれ防止のために入隅部(LBSの端部)にコークボンド処理をしてください。
・入隅部を出隅部のように回し貼りをしない理由は、経年後、木材の乾燥、建物の歪みなどで、入隅部に隙間、ズレが生じると、しわになり、補修などが難しくなるからです。
・突き合わせる下地間に2mm以上の隙間がある場合は、ボードとボードの間にパテ材もしくはコークボンド等を入れて、平滑にしてください。 - 出隅部
・出隅部では、LBSを貼り回してください。
・R開口部の出隅に関しては切り込みを入れてしっかりと糊付けした状態で貼ってください。出隅で貼り分けずに木口が見えないようにしてください。
※上から張り下しておいて、下から張り重ねるようにします。
※糊付けをしっかりしておかないと後から浮いてくる原因になります。 - ジョイント部
・新規ボード下地で、コテ仕上げの場合:
LBSのシートとシートのジョイント部は、突き付けで施工してください。
また、突き付け箇所は、目地用ローラーでよく押さえて、ジョイント部の接着力を高めてください。
・混合下地の場合:
LBSのシートとシートのジョイント部は、突きつけで施工してください。
※突き付け貼りで上塗りを施工した場合、既存の下地からアクを吸って表面に滲み出てくるおそれがある為、ハイポリックシーラーでアク止めをしてから施工してください。
※ジョイント後、ジョイント部分のシート上に糊が付着した場合、ビニールクロスのように、水を含んだスポンジで何度も擦らないでください。スポンジは固く絞り、サッと拭くだけで構いません。 - ジョイント部の注意点
・重ね貼りした箇所は、仕上げ材で推奨している下地処理材等で不陸を調整してください。 ・不陸をそのままに仕上げ材を施工すると重ねた箇所が透けてしまったり、ムラのように見えてしまうので必ず処理してください。 - 平面部
・LBSの継ぎ目部分は、下地石膏ボートなどの継ぎ目と重ならないよう、10cm以上離し、突き付け施工してください。
・下地石膏ボートの継ぎ目パテ処理部分での、シート継ぎは避けてください。
・全体の圧着には、クロス専用のハケベラを使用してください。
・全体の圧着には、クロス専用のハケベラを使用し、最後にスムーザーを使い、絶対に空気が残らないようにしてください。空気が残ったまま塗材を施工すると、後にひび割れや膨らみのクレームの原因となります。 - 端部
・LBSの端部(木枠・廻り縁・巾木・真壁柱等との接触部)は、めくれ防止の為すべてLBSの内側にコークボンド処理を行い、経年変化による剥がれが起きないように施工してください。
・めくれ防止のために、入隅部(LBSの端部)にコークボンド処理をしてください。
(詳しくは「入隅部」参照) - その他注意事項
・貼り付け時に空気やチリなどが入らないように注意してください。
・パテ部分を平滑にして、粉も完全に取り除いてください。
・LBS施工の糊は、無希釈のウォールボンド100もしくは同等品としてください。
※希釈糊の使用は、剥がれや浮きなどの恐れがあるので避けてください。
・糊付け後のオープンタイムは、夏場5分、冬場10分程度とし、これ以上のオープンタイムを取らないでください。
・糊の付け置きはしないでください。
・下地がコンクリート、珪カル板、合板などの場合は、必要に応じて適切なシーラー(アク止めシーラー、シーラーバインダー等)を塗布してください。
- 入隅部
- シートを貼り付けた後、夏季は翌日、冬季は中1日置いてから上塗り施工してください。
- LBSには、(A)ザラザラ面と(B)ツルツル面があり、コテ仕上げの場合は、(A)面を表(仕上げ面)として貼ってください。
- 3.仕上げ
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- マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.5~2.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
- EM漆喰を一度しごき塗りし、追っかけで約1.5~2.0mm の厚みに仕上げます。
- 水が引かない内(10分以内が適当)に早めにパターン付けをします。
- 出隅・入隅も水引き前に仕上げます。
※出隅・入隅は、パターン付けの前に先に面引きをしておくと、よりきれいに仕上がります。 - 広い面を塗る場合は、一人が材料の地付け塗りをしながら、もう一人が追いかけでパターンを付けて仕上げていくと効率的です。
- 基本的に入隅から入隅までは、一連の作業の中で一気に仕上げるようにしてください。
※同一面での地付けの塗り継ぎは、ある程度(上からパターンを付ける作業時間の程度)なら間隔を空けることは許容できますが、一定範囲の地付けとパターン付けはできるだけ間を空けずに施工することが望ましいです。 - チリ周りの処理は、面単位での施工が終わるごとに養生テープを剥がしてチリ押さえをしてください。
※チリ周りは水引きが早いので早めに処理をするようにしてください。
- その他注意点
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水が引いた後に重ね塗りをすると色ムラの原因になります。
LBSの糊付けは、原液で使用するタイプの接着剤をご使用ください。
推奨接着剤:ウォールボンド100(ゼロホルマリン)/ルーアマイルドなど
※ウォールボンド100は無希釈で使用、ルーアマイルドは通常の2割程度濃いめにしてください。