# EM漆喰:施工に関するご質問


簡単に塗れますか?
誰でも簡単に塗っていただけますが、使用前に練り作業が必要となります。
水の量の目安どれくらいですか?
20kg/袋につき18リットルの水が目安です。
季節や天候により加減してください。
詳しくは施工方法をご覧ください。
ローラーや刷毛で塗れますか?
EM漆喰はコテ塗りとなります。
その他詳細な施工方法は、施工方法のページをご参照ください。
施工はしてもらますか?
弊社では別途施工を請け負っております。
施工のご依頼方法は「LOHAS studio」ホームページをご覧ください。
下地処理は必要ですか?
下地材により下地処理が必要になる場合がございます。
詳しくは施工方法をご覧ください。
乾燥時間はどれくらいですか?
セメントなどが水硬性であるのに対し、漆喰は気硬性で、空気中の二酸化炭素を吸って時間をかけてゆっくり乾燥・硬化します。
完全乾燥には通常2~3日程度ですが、施工時の状況により2~3週間かかる場合もあります。
乾くと水分が飛んで白っぽくなるのが目安です。
どんな下地に塗れますか?
石膏ボードやビニルクロス、土壁等に施工可能ですが、あらかじめそれぞれの下地に合った処理をして頂く必要があります。
詳しくは施工方法をご覧ください。
塗厚の目安はどれくらいですか?
「EM漆喰」は標準塗厚1.5mmで、施工面積18平米/1袋(20kg)です。
水廻りにも使えますか?
台所や洗面所、トイレなどに施工可能です。
ただし、浴室などの著しく湿気の多い箇所や直接水の掛かる可能性のある箇所への施工はお勧めしておりません。
施工した場合、剥離が起こる可能性があります。
EM漆喰や副資材は、どのように保管すれば良いですか?
EM漆喰、その他の専用副資材の材料は、屋内での保管を基本としてください。
湿気による劣化を防ぐため、材料を直接地面には置かずにパレットなどの上に置いていただくようお願いします。
EM漆喰や下地材などの粉体の材料は、温度が零下や30度を超える室内環境での保存も特段問題はありませんが、水気の近くや日射が直接あたる場所は避けてください。
EMSなどの液状の材料は、安全側でみて、5℃~35℃の範囲の室内で保管していただくことをお勧めします。
EM漆喰や副資材、未開封の使用期限はどれくらいでしょうか?
使用期限は、基本的に6カ月程度を目安に使いきっていただくことをお勧めいたします。
開封後はできるだけ早く使っていただき、やむを得ず保管する場合は、しっかりと密封してください。
石膏ボードに直接塗ることはできますか?
石膏ボードに直接塗ることはできません。塗る前に下地処理する必要があります。
詳しくは施工方法をご覧ください。
練った材料が灰色に見えるのですが、ちゃんと白くなりますか?
練った状態の材料は灰色に見えますが、塗装後に乾燥すると白(液体顔料を混ぜている場合はその色)になりますのでご安心ください。
ベニヤ板や木材にも塗れますか?
木部などの伸縮する下地には、クラックとアクの発生の可能性があるため、お勧めしておりません。
やむを得ず塗布する場合は、以下に従って施工してください。

合板はアクが発生しやすいので、市販のアク止め材とMKプラスターで下地処理を行ってください。
ただし、赤身の合板は使用しないでください。
  1. アク止めの下地処理
  2. MKプラスター塗布
  3. 上塗り施工(ボード下地の施工方法を参照
塗料を混ぜることはできますか?
専用の液体顔料がございますので、そちらをご利用ください。
他の塗料を使ってご自身で着色される際は、以下の点に注意してください。

  • 漆喰は強アルカリ性ですので、塗料との化学反応にご注意ください。
  • 塗料を混ぜることで、白華(乾くときに表面に白い粉が浮き出る現象)が起こる場合があります。
  • 専用液体顔料以外の塗料の混合により、化学反応や白華現象などが発生する可能性を予めご了承ください。
  • 着色には水性の無機顔料をご利用ください。
  • 濃い色はムラなどが起きやすいため、使用を控えてください。
MKプラスター2kgに水を入れて攪拌しようとしたが、撥水してしまって混ざりません。どうしたらいいですか?
MKプラスターは、4kg/袋を一度で使い切ってください。少量の場合、攪拌機にうまく巻き込めず攪拌することができません。
また、MKプラスターは比較的混ざりにくい下地のため、施工要領に沿って、5分以上入念に攪拌してください。
詳しくは下地処理材の作り方をご参照ください。
EM漆喰のホワイトにも液体顔料を入れなければならないのでしょうか?
ES-00ホワイトに関しては液体顔料は不要となります。
※主材のみでホワイト色に仕上がります。
仕上がったEM漆喰の上にEM漆喰を重ね塗りする事はできますか?
仕上がったEM漆喰の上に直接EM漆喰の上塗りは剥離の恐れがあるので施工できません。

シーラーを挟んで付着力を高め重ね塗り施工をする事は可能ですが、施工厚により既存のテクスチャーなどが隠蔽できない可能性がある点と、シーラーでは水引きが一定になりづらく色ムラ、テカリを助長する原因になる可能性があります。
施工手順としましては、仕上がったEM漆喰の上にMKプラスターを挟んで頂き、その上にEM漆喰の施工をお勧め致します。
液体顔料を混ぜて調色することは可能ですか?
混ぜてご使用いただいても問題ございません。
混ぜて使用する場合は、お客様にてお色味を確認しながら調色を行ってください。
※ご希望の色味の配合比率の指導は出来かねますので、その点ご了承くださいませ。
布クロス・紙クロスの上から塗ることはできますか?
布クロス・紙クロスの上に直接施工することは、お勧めしておりません。
クロスは一度剥がしてから、LBS施工をお勧めしております。

紙クロス・布クロスの施工について、手順は以下の通りとなります。
  1. 紙クロス・布クロスを剥がします。
    ※このとき、裏紙などもキレイに剥がしてください。
  2. 市販のアク止めシーラーもしくはハイポリックシーラー等で、アクが止まるまでシーラー処理をしてください。
  3. LBSを重ね貼りします。
    LBS施工マニュアル
    シートを貼り付けた後、夏季は翌日、冬季は中1日置いてから上塗り施工してください。
  4. 仕上げ(上塗り施工)
    マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1.5~2.0mm の間隔をあけてチリ際に貼ります。
    EM漆喰を一度しごき塗りし、追っかけで約1.5~2.0mm の厚みに仕上げます。
    水が引かない内(10 分以内が適当)に早めにパターン付けをします。
    広い面を塗る場合は、一人が材料の地付け塗りをしながら、もう一人が追いかけでパターンを付けて仕上げていくと効率的です。
    出隅・入隅も水引き前に仕上げます。
    ※水が引いた後に重ね塗りをすると色ムラの原因になります。
MKプラスターや目地材は必ず必要なのでしょうか?
MKプラスターや目地材に関しては、水引の安定、クラック防止、仕上げ材の親和性の向上などを目的として、ご使用いただいております。
専用下地処理を行わない事で、
・密着度が弱くなる
・クラックが出やすくなる
・水引の不安定化により、色ムラが起こる場合がある
などが考えられます。
下地や環境の違いにより様々な状況が考えられる為、何年違うという事は明記できませんが、メーカーとしては、推奨下地での施工をお勧めしております。
EM漆喰は吹付施工できますか?
吹付の施工は不可となります。
DIYで施工後、完全に乾燥しているにも関わらず、当初から場所により白い粉が床下に落ちております。この粉を抑えることは可能でしょうか?
また、この白い粉は身体に悪いですか?
乾燥後に白い粉が落ちてくる原因としては、以下のものが考えられます。

・練り合わせ不足
撹拌機で10分程度よく混ぜていただく必要がございます。
撹拌不足だと、硬化不良、剥離などが起こる事があります。

・下地の構造、施工のタイミング
下地処理材(MKプラスター)が完全に乾いた後に、EM漆喰での仕上げとなります。
下地処理せずにボードに漆喰を直塗りしたり、まだ下地処理材材が乾かない内に漆喰仕上げ施工すると、同様の不良が起こる事があります。

・施工時期につきまして
気温が5℃以下になる場合は、凍結の恐れがあります。
施工後1~2日の間に、夜中の最低室温が5℃以下になった場合、硬化不足や剥離に繋がります。

・その他
コテ圧不足、塗り厚不足なども、同様な不良原因となります。

■白い粉(石灰)につきまして
白い粉(石灰)の化学的成分は、炭酸カルシウム(CaCo3)です。
歯や骨などの主要成分で、多少吸引しても問題ございません。
EP塗装の上に施工できますか?
エマルジョン系の塗料は粒が小さいため、EP塗装の上にそのままEM漆喰を施工すると、将来的に剥がれて落ちてくる可能性がございます。
EP塗装は剥がしてからの施工をお勧めしております。
施工手順は以下の通りです。
  1. グラインダー等で塗装を削ってください。
  2. 塗装を剥がした後、市販のアク止め剤等でアク止めを行ってください。
  3. MKプラスターで下地処理(中塗り)をしてください。
  4. EM漆喰の主材を施工してください。
中塗りのMKプラスターの施工は省くことは出来ますか?
MKプラスターは、省かずに施工されることを推奨いたします。
【中塗り材(MKプラスター)の効果について】
  1. 不陸を取る
  2. 仕上げ材の親和性・ 密着性の向上
  3. 下地の色の隠蔽性を高める
  4. 水引の安定性を高める(色むらを予防)
  5. クラックの軽減

MKプラスターを施工しない場合、上記の効果と逆のことが起こる可能性がございます。
  1. 不陸や密着性が低いことにより、仕上げ材の剥がれが起こる
  2. 下地の色が出る
  3. 色むらが起こる
  4. クラックが起こる
EM漆喰は磨き仕上げはできますか?
左官技術が必要ですが、材料自体は通常の漆喰と変わらないので、磨き仕上げも可能です。
MKプラスターを日をまたいで施工する際、乾いた部分に重ねて塗ってしまっても良いのでしょうか
重なってしまうこと自体は問題ないのですが、不陸の原因になってしまいますので、重なる面は少なめにし、仕上げの前にペーパー等で平滑にしてください。
EM漆喰を塗った壁に配管用の穴を開けるのは、仕上がり後でも問題ないでしょうか?
配管用のコア抜きは壁面に振動が加わるので、クラックが発生しやすくなります。
ビスを打ったりする程度では影響は出にくいですが、強力な力が施工面に加わる作業は、EM漆喰施工前に終えるようにしてください。
特に、エアコンをEM漆喰施工後に取り付ける場合など、配管作業が伴う器具類(機具類)はEM漆喰施工前に配管の計画・施工をするようにしてください。
攪拌するとき、撹拌機に繊維が絡まりますが問題ないでしょうか?
EM漆喰は、クラックを防ぐためにスサが入っておりますので、攪拌をした場合、スクリューにはスサが絡まります。
スクリューに付いてしまったスサが気になるようでしたら、コテやヘラ等で中に落としていただき、再度攪拌してください。
※混入しているスサの量に対してスクリューに絡まるスサは微々たる量のため、スクリューに絡まったスサは、捨てていただいても構いません。
既存下地が他社珪藻土の場合の施工方法を教えてください。
既存珪藻土面の表面硬度が低く剥がせる場合は、
1:剥離剤を併用するなどして極力剥してください。
2:ハイポリックシーラー塗布
3:MKプラスターコテ塗り
4:EM漆喰施工の手順となります。
※既存珪藻土面が剥がせない場合には、3.既存の漆喰面(補修)(コテ塗り)を参照の上施工してください。
EM漆喰でパターン付けは可能でしょうか?
施工自体は可能ですが、 EM漆喰はハッキリとしたパターン付けには不向きです。
フラット(コテ押さえ仕上げ)から軽いラフ仕上げまでを推奨しております。

EM漆喰製品は、配合するスサの長さを変える事で、以下特性を分けております。
EM漆喰 = フラット、軽いラフ仕上げ向き

パターン仕上げをご希望される場合には、EM漆喰クリームでの施工をご検討ください。
練り済みの主材(EM漆喰)はどのくらい保存できますか?
練り済みの余った材料を再度使用する場合は、空気に触れないように密封し、冷暗所に保存して6ヶ月を目処に使い切ってください。
ただし使用期限は保存状況によりますので、その期間を保証するものではありません。
液体顔料を多めに入れると、EM漆喰の色味を濃くすることはできますか?
一般的に顔料比率を高めると色は濃くなりますが、弊社では標準ラインナップ以外の調色は承っておりません。
標準より濃くされたい場合は、お客様責任にて現場判断をお願いしております。

規定量以外の調色による不具合につきましては、免責とさせていただいておりますので予めご了承ください。